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俺の表情が見えないように、 それでも自分の欲に忠実な俺の身体はそれが当然と言わんばかりに朋の身体を抱き寄せた。 頭を撫でて、俺の胸元に顔を埋(うず)める朋はそれに安心感を持ったのだろう。 そうなるように仕向けてきたんだ。 今まで大切に育ててきて、“俺”を安心するための居場所にしてきたんだ。 もっと、 もっと、 俺を感じて? 俺しか知らなくていいんだ…………
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