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…………。 本当に面白い。勝手に口角が上がるのを隠すのが大変だ。 堤は、気付いてるみたいだけどね。 「朋への執着。 少し自覚してもらおうと思って朋にあの本を見てもらって貴方と接触させたっていうのに、なんの危険視もしていない。」 「あぁ、あの小説堤のだったの。どおりで。クッ」 もう駄目だ。笑いが止まらない。 何のためにここまで朋を孤立させてきたと思ってるんだ。お前のような朋を“心配”する奴が現れると、俺“だけ”の朋でいてくれなくなるじゃないか…… とことん狂わせてくれる。
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