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「嫁は大学の後輩なんだけど、入学してきた時、先輩後輩いろんなやつらがわざわざ顔見に行くほど綺麗な子だったのね。
俺の友達で大学で一二を争うくらいのイケメンがいてさ、そいつが一目で彼女のこと気に入っちゃったわけ」
ゆらりゆれる白い煙を目で追いかけながら、片岡さんの話に耳を傾ける。
「それからいろんな手を使って彼女に近づいてさ、グループで何度か飲んだり遊びに行ったりして、ついに2人は付き合うようになったんだ」
登場人物が美男美女だということを除けば、どこにでもある青春ストーリーじゃないか。
「誰が見てもお似合いのカップルだったよ。最初はひがむヤツもいたけど、そのうち学校中のあこがれの的になった」
ふいに退屈かと聞く片岡さんに、まっすぐ目線を合わせて首を横に振る。
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