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「なんだ、美咲ちゃんか。」
「なんだとはなによ。せっかくあたしが、あんたに会いにきてやったっていうのに。」
いや、頼んでないから。
そう口ばしりそうになって慌てて口を塞ぐ。
今、それを口に出そうものなら、美咲ちゃんご自慢のくびれに添えられた右手が拳となって、俺の顔面にのめりこむことになる。
要するに俺の死亡が決定する。こんな短い人生を生きるために生まれたわけじゃないんだ、俺。まだまだしてないこともいっぱいあるし、したいこともたくさんある。
「そうだぞー、遥。こいつ彼氏に振られたばっかのに、早速学校に来るスゴいやつなんだぞ。」
「ちょ、あんた! あたしのことバカにしてんでしょ! してるわよね! ほんと、あんたってムカつくわね!」
「うん、俺もそう思う。」
「え、あ、遥!? ちょ、まてまて! いてっ......! あー、もうギブギブ!」
ほんとあいつってバカだな。実はあいつMなんじゃね?
そんな疑惑がわいてきてしまう今日この頃。
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