『ミルクキャンディ 4粒目』

56/57
前へ
/132ページ
次へ
貴方の記憶に笑顔だけが残る様に……… この恋愛が幸せなものだったと 確かなものであったことは間違いないと 愛された私も、愛した貴方も、どちらも幸せだったのだと……………… 温もりだけあれば大丈夫 辛くない 背を向け2、3歩踏み出すと、私は二人で歩いて来た道を走り出した 振り返ることなく、人混みの中をひたに突っ切り走る ボヤける視界はネオンのせい 眩しすぎて先が見えないのは車のライトがあるから どんなに走っても見えない 何も……… どこも……… 見えてこない……… 何も………………
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加