ミルクキャンディ 5粒目

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流れ行く景色を見ながら俺は口を開くことなくガラケーを開け閉めしていた この携帯の番号を理香は知らない 強がりで笑ったのは解っている 走って行ったのは泣いていたから 抱き締めてやらなきゃいけないのに 覚悟は決めた筈なのに どうして追いかけて行かなかった……… 大切さの違いなど、簡単に比べられないのは承知だった それでも、なんで……………… 『何してんだろ‥………俺…』
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