ミルクキャンディ 1粒目

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コンビニの駐車場 とめてある黒塗りの高級車前までくると腕を離し、私の目の前に煙草を突き出す 『ほら、煙草』 『あり………がとう』 『俺と同じ銘柄な。クセのある煙草だから吸う奴少ないのに珍しい』 フッと笑うと自分の煙草に火をつけ、そのライターの火を私に向けてくる 急いで箱を開封すると、1本くわえてそれをもらう 立ち込める煙 広がる独特の香りに落ち着き、しばし無言でコンビニを出入りする人を眺める
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