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「物騒だね…霜月」
チョコレートコスモスの花びらをブチりとちぎりながら水無月は口を開閉した。
傍らで無表情を貫いていた霜月はめんどくさそうに伝えた。
「ノーヴァに集中してるよね
物騒には物騒かな」
しかし、それには水無月は首を振り
「違うな
ブルーノ・アルバートは白だ
問題は回りで悪を働く奴等だよ」
ゲーム版に黒のオセロが白の中に置かれた。
「今は白でもやがて黒が白を変える日もくる
そうなったら…私たちが黒を消すだけよ」
ヘイゼンと言い切る水無月の横で、霜月は法の書物を閉じた。
「処刑回数が増えそうだね…
めんどくさい」
そんな霜月に水無月はただ、笑う。
そして、またブチりとちぎる。
「刑務所は各、国にはあるけど…
やりきれないから私たちの国がある
実際私たちは頼まれたに過ぎないのよ?
本来はこの国を建てるはずだった人に」
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