第1章

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「市長はかつらをかぶっている人をどう思いますか?」 「こ、個人の自由じゃないかな」 女の子は言いました。 「でもカツラの人は周りがどれだけ気を使っているか知らないと思うんです」 会場の誰かが叫びました。 「人に迷惑をかけちゃいけない!」 市長は汗が止まりませんでした。 女の子は続けました。 「はっきり言って脅迫だと思うんです」 市長は額の汗を拭いました。 「脅迫?はは、そんな大げさな」 「違いますか?カツラをかぶられる事によって精神的に周りは負担になります。かぶるならばれないようにしてほしいんです!ばれてるカツラは犯罪です!」 「は・犯罪?」 「どうしたらいいですか?」 「そっとしておいた方がいいんじゃないかな?はは・・」 「それじゃあ家族はみんな参ってしまうんです!私の弟なんか都合の悪い事は隠してもいいんだって考える様になって0点のテストを隠す様になったんです!」 「き、きっとお父さんも大変なんだとお、思うよ。いろいろと、じゃ次の方・・」 「まって下さい!まだ話は終わっていません!」
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