此ノ醜クイ世界

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母が死んで、まだ100日もたたないというのに、父は新しい女を家に連れてきた。 母が死んだことは世の中のためだった。 母は近所から嫌われていたから。 あたしも嫌いだった。 いつもあたしの自由を奪い、下らないことをさも大切であるかのように、言い聞かせる母。 あたしは騙されない。 決して、洗脳などされない。…だから、学校はほとんどさぼっていた。 あたしを型にはめよう、なんて無理。 あたしは知っている。 奴等は子供たちを洗脳する。自分達の価値観を押しつけ、あたかもそれが正しい事であるかのように。
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