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週明け。
藤森の計らいで週末を4人で過ごしたことによって、
俺は月曜から気合が入っていた。
俺が、俺たちのチームが抱えている大勝負も再来週に控えていた。
俺はそのプロジェクトにほとんど掛りきりになっていたため、外出の機会が減ってしまっていた。
当然、そうなるとロビーの出入りがないために
…アイツに。
…藤森に会えない。
けれど、来客なんかは度々あって、アイツからの内線が来る度に電話機のその表示だけで顔が緩んじまう。
ロビーに行けば、藤森は
「お疲れ様です。」
どの社員にも向ける笑顔で俺に挨拶する。
その度に俺はその笑顔の中に俺へだけの"特別"を探していた。
俺の視界の中で他の男に同じ挨拶と同じ笑顔を向けられると、
どうしようもなく腹が立つ。
『そんな奴に笑ってんじゃねーよ!』
それが俺の心の声だ。
あ、やべえ。
名前も知らないその男を睨んでしまうこともある。
どうしようもねえな…
…俺は。
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