二人の距離-2

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複雑な気持ちを抱えたまま定時になって、仕事を終えた。 成瀬さんとは会社の近くで待ち合わせをして、お店に向かった。 お店までの道のり、 成瀬さんは今日のプレゼンでの事を話してくれた。 ゆいの機転の利いた行動と、K社の社長の発言と、ゆいのそれに対する答え。 話題の中心がゆいのことになりつつあることに、胸の奥がギュッと縮まった。 だけど、それは 見えないように。 知られないように。 いつも通りの私でいなくちゃと思った。
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