救世主

18/26
680人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「はああーー!?何で!?何でそんなことになってるんすか!?」 『…とにかく、知ってたら教えて欲しい。』 激しく動揺するが、部長のただならぬ雰囲気にそれに答える方が先決だと思った。 「住所はわかんないですけど、行けばわかりますよ。入社後の歓迎会で酔い潰れたアイツを送ってったし。…部長の家からそんなに離れてないと思います…けど。」 『なら、案内してくれ。今から迎えに行く。お前の家は…』 「俺が行きますよ。その方が早い。すぐ行きます。」 俺は部長の言葉を遮って、そう言った後慌てて電話を切った。 ベッドから降りて、エアコンを切り、鍵と財布を手にしてそのままの格好で表に出た。 部長の家まで車を飛ばしながら、何がどうなってるのか、不安だけが俺の心拍数を上げていた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!