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日曜の早朝の電話。
思いがけない相手から
思いもよらない話で驚いた。
…石君が…!?
何が何だかよくわからなかったけど、
少し冷静になって考えてみると、
彼もある意味、ゆいを救ってくれた一人なのかもしれないと思い直した。
その時、通りがかったのが越石君じゃない、変態だった場合の方がよっぽど怖かった。
それに…
人が人を好きになってしまう気持ちに罪はない。
越石君は彼なりに、部長に酷く傷付けられたゆいを何とかしようと必死だったのかもしれない。
出来ることなら…自分がゆいのことを守ってあげたかったのかもしれない…。
そう思うと…涙が滲んだ。
あの時私が言った、
「…人を好きになる気持ちはどうしようもない…。彼にもいつか、いい人が見つかるといいね…」
それは私の本心だった。
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