救世主

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実家での話を聞いたゆいは 「すごいじゃん!!」 「感心だよ!美咲、エライ!」 私を子供みたいに褒めてくれて、成瀬さんの話になると逆に黙って口の両端を上げて微笑んだ。 「焼肉…美味しかった?」 「もちろんよ!!お客さんと行くようなところだし、お肉も柔らかかったよー!!」 「ふーん。お肉が美味しかったのは別の意味もあるかもね。」 「…何それ?」 「成瀬さんと一緒だったから美味しかったんじゃない?」 ゆいは首を傾けて、上目使いに私を見た。 …男だったら瞬殺されるわ。 なのに私は女でありながらゆいに堕ちる。 「…そうかも。…誘ってもらえて…一緒に食べられて…すごく…嬉しかった。」 「そっか。良かったね。」 私の言葉を聞いたゆいは満足気に笑った。 素直な気持ちを吐きだせたことに自分でも驚きながら… でも、これは ゆいの前だから出来ることなんだよね…とぼんやり考えていた。
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