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「ゆい、ザンネーン!」
「悪かったな、俺で。」
「悪くないよ。面白いだけ。ゆいが抱きついたりしなくて良かったわ。」
「…部長、いつもああやって出迎えられてんだな。」
そう言って、成瀬さんと二人で笑った。
「もう、二人とも…笑い過ぎ。」
ゆいがブツブツ言いながら私たちに冷えた麦茶を出してくれていると、またインターホンが鳴る。
「今度こそ、ご主人様だよ。行っておいで。」
私がまだ納まっていない笑いの中で玄関を指さして言うと、ゆいは今度こそと玄関に急いだ。
「おえりなさい。」
「ただいま。」
今度は少し聞き耳立てちゃったりして。
ゆいと部長の優しいやり取りに、心の中がふわっとした。
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