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…何!?何なの!?
「…何があったの?」
「…二人で室井さんを取り合ってるみたい。あの二人…恋敵みたいよ?」
「はあー!?」
今度は思わず大きな声が出てしまって、慌てて口元を抑えた。
…何言ってんのよ!?
…森田部長、ついに本当のバカになったの!?
私は部長たちから少し離れて座っているゆいを見つけて、すぐに駆け付けようとした。
…ゆいは固まっていた。
けれど、足を向けようとした瞬間、部長の声が食堂に響いた。
「…室井ゆいは俺のものだ。誰にも渡さない。」
…へ?
…言っちゃったよ。
そして、次の瞬間、森田部長の表情が崩れる。
「はっはっは。そーなの?そーか。そーか。んなら、手―出すの止めるわ。そんな怖い顔すんなよ。手なんて出さねーよ。まだ、死にたくねーし。」
部長が森田部長のシャツから手を離した。
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