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 あたしはその季節、なにを思って生きていたんだろう。  漠然と、星屑を志願してはいなかったのだろうか?  キエタイなんて言葉はふさわしくない、ささやかで見苦しくてかわいらしい、存在への執着を抱えていたあたしはたぶん、ことあるごとに思っていたのだ。 『星屑になれればいいのに』って。  あたしはそんな思いをかかえる自分と、その季節を思い出しながら、これを書こうと決めた。  未熟なあたしが殻のなかで育つ代わりに、その中身を満たして外殻ばかり膨らませていった、感情の絞り汁みたいな。  そんなひとりごとの延長線上にあるものをつづろう。  きっとうまくは書けないだろう。でも、うまく書くことが目的じゃない、あたしはただ、この人生は間違っていなかったと胸を張れるようになればそれでいい。  きっとそうなるって信じながら、いま、文章をしたためよう。
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