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「一緒に入ろうぜ?」
着いた場所は、なぜかお風呂。
向かい合って立った蕾斗さんは、あたしの服へと手を掛ける。
「ちょっ、ちょっと待って! 何でお風呂!?」
「今日は俺がしたいようにする。普段は二人でゆっくり入れないだろ?」
確かにそうだけれど。
「理彩と風呂に入りたいんだよ」
ドキンッ――
蕾斗さんの大きな手で、あたしの頬を挟みながら顔を覗き込まれて……
心臓が反応しないわけがないっ!
こんなの反則だよ。
「いいだろ?」
さらに近づいた蕾斗さんの顔。
こんなに綺麗な顔が、目の前に来たらどきどきが止まらないよ。
「理彩?」
頬が熱くなるのを感じる。
「ズ、ズルいよっ!」
「ズルい? 何で?」
何で? と言われても。
ズルいものはズルい。
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