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蕾斗さんは相変わらずあたしの体を気遣ってくれる。
「うん、大丈夫だよ。久しぶりのデートだから楽しみ」
今日の日のために、ここ数日は無理をしないでずっと家の中で過ごしていた。
その分、夕食は手抜きだったけどね。
「ほんとに久しぶりだもんな」
「うん」
「愛理ー、今日はばあちゃんちに行くんだぞ? 確か、昼からは詩織もいるって言っていたぞ」
「しーちゃん?」
蕾斗さんの妹の詩織ちゃんは、今高校三年生。
女の兄弟がいないせいもあって、愛理のことを凄く可愛がってくれている。
愛理もそんな詩織ちゃんのことが大好きで、いつも「しーちゃん」と言いながらくっついている。
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