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「しーちゃん、あそぶ」
「そうだね、いっぱい遊んでもらうんだよ」
嬉しそうな愛理を見て、あたしも嬉しくなる。
朝食を食べてから出掛ける準備をした。
その間、蕾斗さんと愛理はじゃれ合うように遊んでいて。
「ふふ」
思わず笑みがこぼれた。
「何笑ってんだよ?」
あ、バレた。
わからないように見ていたつもりだったんだけれど。
「蕾斗さんと愛理の精神年齢が近い。ふふ」
笑いながら言ったあたしに、蕾斗さんは、
「愛理目線で遊んでんだよ。基本だろ?」
なんて、頬をほんのり赤く染めながら口を尖らせる。
なんか、カワイイ。
「つーか、理彩は準備できたわけ?」
「えっ? ま、まだだけど」
「人のことを観察している暇があったら、早く準備しろよな?」
ごもっともです。
でも二人の楽しそうな姿を見ていたら、つい手を止めてしまうんだもん。
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