480人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「あー、なんかどきどきする」
「は? 何でだよ?」
「だって……」
実はこの映画には、あたしが大好きなイケメン俳優が出ていたりする。
凄くカッコイイんだよね。
そう言ったあたしに、蕾斗さんは、
「どんな理由で映画選んでんだよ?」
と不機嫌顔。
でもこのストーリーに惹かれたのも事実。
そのうち館内が暗くなって、映画が始まった。
とっても切ないラブストーリーで、何度も涙したし、イケメン俳優にどきどきもした。
「凄く良かったね」
涙を拭きながら言うと、
「俺こういうの苦手」
と蕾斗さんも目を潤ませながら呟いた。
「ふふ、蕾斗さんも涙もろいんだね」
思わず笑みがこぼれた。
そのあとは近くのカフェでランチを食べた。
最初のコメントを投稿しよう!