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「あっつー。古都ー、いるかー??」 私、高原 古都(タカハラコト)。 そして、今、玄関を勝手にあけて、叫んでるのは、島原 優希(シマバラユウキ)。 「いるよー」 優希は、うちの隣に住んでて… 「アイス買ってきたけどお前もいるかー??」 付き合って14年になる彼氏。 「いるー!!あっ、抹茶あるじゃん!!いただきー」 私が抹茶のアイスを好きなことくらい、もう随分前から知ってる仲。 出会ってからは16年以上になる。 12で出会ってるんだから、もう人生の半分以上を共に過ごしていることになる。 「お前さ、一応女なんだから、玄関の鍵くらいしめとけよ。ここは、田舎じゃねぇんだからさ、いい加減なれろよ」 …まぁ、なんにも言い返せない。 優希が言っていることは正しすぎるから。 でも、それにしても、一応ってのは失礼じゃない?? 仮にも彼女にむかって。
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