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「ねぇ、古都ちゃん、夜、話があるんだけどいいかな?」 新幹線の中、チェリーがこそっと言ってきた。 「ん?いいよー。なになに、なんか相談とか??」 何も知らない私は… 夜になって、後悔することになる。 「…うん。ここではちょっと言えない。夜、相談にのってほしいな」 まさかその相談が… 「古都ちゃん、あのね、、、」 布団の中、言いにくそうにするチェリー。 「私、高橋くんのこと好きなんだ…」 チェリーも高橋を好きだなんて。 「みんなには、内緒にしてね」 そう言ったチェリーは、可愛かった。 すごく可愛かった。 …いつも可愛いけど。 「…うん」 だから、かな。 いや、そんなのは、言い訳。 私は言えなかった。 私も高橋を好きだなんてこと。 「古都ちゃん、高橋くんと仲いいじゃん?高橋くん好きな人いるとかあるのかな…?」
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