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私はこれまで以上に熱心に魔法を習い
ススムが居なくなっても一人で復習していた。
「平助…!」
あ!左之助だ。
髪を垂らして招き入れる。
「なかなか来れなくてごめんよ」
左之助に抱き締められただけで自身が反応する。
「平助…?反応が良くなったな」
「左之助…」
私から左之助の唇に自分の唇を合わせる。
左之助に抱かれ
「初めてじゃなかった…」と呟かれた。
「ススム…お母さんに教えてもらった。
私はお母さんの嫁なんですって」
「お母さん?」
「私を育ててくれた人で今は魔法を習っています。
うまく出来ると抱いてくれるんです」
「平助…一緒に逃げよう」
「いや。風の魔法をマスターするの」
「俺の城に匿ってやる」
「私は自由が欲しいの。
風の魔法をマスターすれば自由になれる」
「じゃ…それまで通って来る」
「左之助…」
それから時々左之助が通って来るようになった。
ススムも左之助も
愛している…と言う。
愛しているって何だろう?
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