第二話 「混乱」

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「すまんっ、突然大きな声出して」 俺はすぐに女に謝罪した 「だがっ・・・実戦経験なんて関係無い、あるのは戦術機をどんだけ操れるかだっ!」 女は少し不思議そうな顔をしている 確かに俺みたいなことを言うやつは珍しいけど・・・「俺も実戦は経験してないんだ・・・けど実戦経験無いからって・・・」 「バカにされるのおかしいと思う・・・」 女はそれから黙ってしまいまたもや俺達の周りに重い空気が流れた がそんな空気を消し去ることが突然おきた 「ねぇ・・・なんか揺れてない?」 それは隣の席に座っていた女が言った言葉だった その時 突然大きな揺れが襲った 揺れで天井の蛍光灯やテーブルの上のコップが無惨に倒れる 揺れは強く周りにいた客達はすぐさまテーブルの下に避難した 俺達もすぐさまテーブルの下に逃げ揺れがおさまるのを待った 揺れは数秒間続いて段々と弱くなって揺れはおさまった 「すごい地震でしたね・・・」 女はこの揺れを地震と思ったが だがそれ間違いだ 「・・・いやこれは地震じゃないっ」 「えっ?」 女は少し頭を傾げ「何で?」と言った 「ここは海の上に浮かぶ人工島だ」 それを聞いて女は「あっ」と言った 「ではこの揺れはなんですか?」 再び女は聞いてきた俺は正直にわからないと言ったが俺は直感で嫌な予感がした 俺はすぐさま一階に降り店を出た それをみて女もアキラについていった 周りを見ると他の店からも人が大勢出てきていた その時胸ポケットにしまっていたケータイが鳴った ケータイの相手は俺達試験小隊の技術主任からだ 「技術主任っ!いったいなにがあったんですか?」 「フレイア少尉か、大変だ南側が敵の攻撃にあったっ!」 「なにっ!!」 その技術主任の言葉に一瞬疑いを持った この基地はアメリカ軍でも警備が厳重で安全の基地のはず いやそれよりも大変なのは ここには一般市民が多く観光にきている 「フレイア少尉、直ちに倉庫に向かえ」 その言葉の意味はすぐにわかった 敵は新型戦術機の奪取 「わかりました直ちに向かいます」
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