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アメリカ軍アラスカユーコン基地
「これは何なんだっ!!」
暗い基地の指令室で男が写し出されるモニターに激を飛ばしていた。
モニターには敵のマーカーが約30機がこちらに向かってくる
「敵の戦術機を確認・・・これはっ!」
通信兵が敵の戦術機確認結果に目を疑った
「何をしている、速く報告しろっ」
通信兵に激を飛ばす男はグラハム フラガ大佐このユーコン基地の基地長である
「敵戦術機「ハリケーン」敵はソ連軍ですっ」
通信兵が言った瞬間フラガ大佐含め指令室にいた者が全員が沈黙した
数秒の沈黙が数分の沈黙に見えた
それもそのはず、こちらは奇襲をする側からされる側になったのだから
そもそも今は作戦中であった、ソ連軍はアラスカに大規模上陸を仕掛けようとしていたがアメリカ軍はそれを察知しアラスカの最前線では完璧の構えで待ち構えている、ユーコン基地はその作戦中であったが最前線とは程遠いユーコン基地付近にまで進行していた
「なぜここにっ?」
フラガ大佐はすぐに戦術機「M16」が12機を出撃させた
ソ連軍は横陣を展開しているアメリカ軍はそれを三機で矢印の陣で敵に突っ込む
指令室にいる全員が黙ってモニターに釘付けになった
モニターの遊軍機マーカーと敵機マーカーの距離が徐々に短くなる、射撃に特化した「M16」中距離戦なら勝てると思われた
が、突然先行している遊軍機のマーカーが消えた・・・「なんだとっ!?」
敵から遊軍までまだ離れていたはずだったソ連軍の「ハリケーン」は機動力と稼働時間に重視した機体であるはずこの距離だと長距離ミサイル並みの重武装で進行してきたと言うのか
もしそうだったら基地の爆撃など容易いこと、基地長はユーコン基地の放棄を考えたがそう簡単には出来ない
アラスカは太陽鉱の生産地、ここを放棄するとアラスカだけではなくアメリカ本土でも大変な被害になる、しかも今作戦中の部隊がこのままでは挟み撃ちになり兵を無駄死にになってしまう、だがユーコン基地にはもう戦術機は無いこれでは基地を放棄するしか道は無い
そして基地長は決意した
「総員、基地を・・・」
基地長の口が止まった
その時、モニターには別の方向から基地に接近するマーカーが写しだされたそれは20機余りの遊軍機だった
それを見るなり突然指令室に通信が入った
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