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突然、突風が吹き聞き慣れたエンジン音が周りを包んだ
軍の帽子が飛ばないように帽子を押さえながらエンジン音のする方を向いた
そこには戦術機、ステラが乗る「M16A3」の姿があった
『ミゲル~、また私の勝ちね』
ステラはモニターに写る俺達を見るやいなや外部スピーカーを使った
「これで35連敗だ・・・」
(バカだ・・・)
そう思ったが膝を落として落ち込むミゲルを見て口に出さなかった
そんなことは気にせずアスナは俺達から少し離れたところに戦術機を着地させた
戦術機のコックピットハッチが開きステラがケーブルで降りてくるそれを見て俺は半分強引にミゲルを引っ張りアスナのところへ歩いた
「お疲れステラっ、相変わらずすごい走りだなぁ」
「ありがとうアキラぁ、まぁ勝っても喜んでいない人がいるみたいだけど」
ステラの目線の先を見ると俺の後ろでおどおどするミゲルの姿があった
「いやー、べっ別に喜んで無い訳では無いぜぇ、だがステラ心配より俺の財布の方が心配なんだけどなぁー」
「そうだっ!今日新しく入隊する子の歓迎パーティーの資金をミゲルに出してもらいましょうかっ」
「えっ・・・」
それを聞いたミゲルはいきなり顔が青ざめた
「あの~」
突然後ろから誰かが話かけてきた
「あの~すみませんミゲル コナー少尉、次の実験があるのですが」
胸のバッチを見るとおそらく「M16A3」の実験の作業クルーだと思う
「わかりましたすぐにこいつを連れていきます」
「あっアキラ フレイア少尉は指令部に呼ばれていますが」
「えっ、なんだろう・・・?」
「あっ、入隊のことじゃないっ」
ステラの言葉で思い出した、俺達の小隊は今俺を合わせて三人しかいない通常小隊は四人なので新しく一人入隊する予定だ
「アキラっ、ミゲルは私が連れていくから行ってきなよ」
「ちょっ、助けてくれアキラぁ~」
「ミゲルいい加減諦めなさい」
南側演習場エリア監視室
「スリーカードでどうだっ!」
監視室にいる男達が三人いる
一人は海が見れるところで望遠鏡を持ちながら海を見ている
残りの二人の男は部屋の真ん中辺りにあるテーブルでポーカーをしている
「残念~、フラッシュ」
一人の男がカードを出した瞬間もう一人の男は頭抱え悔しがった
「お前、また負けたのかよっ」
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