第1章

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神崎伸也を6年も想っていたなんて。 あんなに根性なしだったなんて。 スクープ阻止をやめ昨夜撮った物を買い取ってもらった。 …◇…◇…◇…◇… 『神崎伸也、またスクープか…懲りないねぇ』 《深夜、神崎伸也懲りない奴!》 私が最後だと撮った写真が週刊誌に小さく載っている。 真剣でなければ、もう誰も《またか!》と思うだろうに、いまいち真実味がなくなる。 真実味!少しチクリと心は痛いけど、神崎伸也のイメージアップには真剣交際が一番だろう。 心は痛いけどそう思いアパートの部屋で缶ビールを飲んだ。 私も、初心に戻りあらたなスクープ探しに走りまわらなければ、ね。
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