第4章 深まる恋、そして謎

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「よかったぜ。それにしても、浴衣よく似合っててかわいいよ!」 「ありがとう」  美優さんにも褒めてもらえて嬉しかった。 「ん? 涼は、さくらちゃんの浴衣姿に夢中かな。お邪魔虫だったね、すぐに立ち去るよ。ごめんごめん」 「俺たちはもう行くから、母さんも余計なことは言わずに、テレビに戻ってていいよ。草履はありがとう」  涼君も少し照れてるのかな、美優さんをリビングの方へ押している。  私も相当恥ずかしい。  でも、ほんとに涼君が見とれてくれてるのなら、すごく嬉しいな。  また、涼君が美優さんにちゃんとお礼を言ってくれているところも、強く心に響いた。  涼君自身は、特に何をしてもらったわけでもないのに。  ほんとにいい人だ……。 「こら、涼。分かったから押すな~。それじゃ、二人とも気をつけてね!」 「は~い、いってきます」  私が言うと、涼君も美優さんに「それじゃ、いってきます」と言ってから、靴を履く。  そして、私たちは外へ出た。
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