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「それで、さっき『帰ってくるかも』って言ってたけど、妹さんは、今はこの街にはいないの?」
「うん、留学中なんだ。今年の春からイギリスにね」
「うわ~、行動力がすごいね!」
海外に留学中だとは思わなかったから、びっくりだった。
「うんうん、翠は俺より一つ年下なのに、行動力では俺よりずっと上かな」
「自慢の妹さん?」
「うん、そうかもね」
涼君は照れたように、頭をかいた。
写真からも仲良しそうなのは見て取れたし、なんだかほほえましかった。
私にもきょうだいがいたらなぁ。
そこで、ハッと我に返る。
それよりまず、私は、実の両親を探さないとだ。
「帰り道で話した、りんごあめの話は、翠から聞いたんだ」
「ああ、なるほど~」
そっか~、翠ちゃんからの情報だったのかぁ。
それからしばらく雑談したあと、私は涼君におやすみの挨拶をして自分の部屋に戻った。
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