第6章 進む調査、深まる想い

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「プール、俺んちの近くのとこでいいかな? 綺麗なところで、料金もあまり高くないから、頻繁に通ってた時期もあるんだ。しょっちゅう混んでるところが、玉に瑕(きず)だけどね」 「それじゃ、そこにしよっ! また案内よろしくね」  私の家の近くにはプールがなく、行くときはいつも遠出をしていたので、ちょうどよかった。 「了解! それじゃ、いったん水着を取りに帰らないとね」  私たちは清涼院家へ戻ることにした。 「うわぁ、思ってたよりも大きいな」  プールのある施設の建物前まで到着すると、私が言った。 「この建物の二階に、ダーツやビリヤードを出来る場所や、カラオケボックスなどもあるらしいからね」 「色々あるんだね~。今度来るときは、そっちもやってみよっか。また連れてきてくれる?」 「うん、もちろん」  さりげなく、次また連れてきてもらう約束をゲットできた! 「それじゃ、入ろう」  涼君はそう言うと、建物の入り口へ向かって歩き出したので、私もついていった。  受付を済ませ、お互い更衣室に別れて着替えをする。  私の方が時間がかかってしまったけど。 「お待たせ!」  着替え終えた私は、プールの入り口で待っていてくれた涼君に声をかける。  涼君の水着は、シンプルなサーフパンツで、紺色で無地だった。  うん、涼君は何を着てもよく似合う!  そして、程よく筋肉のついた、いい身体だ。  やっぱりかっこいい!  私はどの水着にするか迷ったけど、ピンクのフリル付きワンピースのを選んだ。  浴衣の時に、ピンクが好評だったこともあり、色で選んだ部分もある。 「うわぁ、すごくかわいいよ。似合ってるね」  涼君は、笑顔で言ってくれた。 「あ、ありがとう。涼君もよく似合ってるよ」 「こちらこそありがとう」  涼君は少し頭をかきながら言った。 「それじゃ、行こう!」  涼君は元気よく、プールの入り口へ向かって歩いていく。  私もすぐあとについていった。
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