第1章 衝撃的告白

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 それに、見方によっては、いい経験になるかもしれないし……。  ちょっと楽天的かな?  そういうことで、清涼院家の方との交渉をおじいちゃんに任せ、私はいったん家へと帰ることにした。  おじいちゃんは、「今日中には話をつけてやる」って息巻いていたけど、どうなるかな。  とりあえず、明日から出発できる準備はしておこう。  夕方、おじいちゃんから連絡があったので、再び病院に顔を出した。  電話じゃなく、直接話したかったから。 「明日からでも問題ないって話になったから、そういうことにしておいたよ」  おじいちゃんは親指を立てながら、上機嫌で言う。 「ありがとう。準備して、明日行くよ」  何だか、あっさり決まって、拍子抜けだった。  私はずっと気にかけていたことを、おじいちゃんに言う。 「その街からここまで、遠すぎるってほどの距離ではないから、たまにここにも顔を出すからね」 「気を遣わせて悪いな」  おじいちゃんは頭をかいた。 「言ったとおり、わしは動けない訳じゃないから、自分である程度、何でも調達できるからな。売店へ行けば色々売ってるし。だからよっぽどでないと、お前に迷惑をかけることにはならんはずじゃ」 「それでも、何日かに一度は顔を出すよ。心配だからね」 「ありがとな。その気持ちが嬉しい。痛みに耐えてよく頑張った! 感動した! おめでとう!!」  後半部分は何かのネタだと思うが、多分これは照れ隠しで言っているんだろう。  別に私は、何も痛い思いはしてないし。  ともかく、これで話は決まったので、私は翌日の出発に備えて、大急ぎで準備をするため、家へと帰った。
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