理想的なRatio.03

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(って、このわさび、美味しい…) これは山わさびってやつなんだろうか。 よくあるわさびよりも辛くなくて風味があって美味しい。 シャクシャク削ってつゆに追加すれば、また新たな味が楽しめた。 「でさ、結局美里はどっちに気があるの」 「どっちにもない」 即答で答えれば、実由は含み笑いのような笑い方をしてニヤニヤと私を見ている。 (この顔は、バレてるな…) 「嘘、どっちか傾いてる方があるでしょ」 話を聞いてる限り、心が向きかけてる方があるように聞こえるけど、なんてこれこそ誰にも言うつもりなかったのに実由にはやはりバレバレらしい。 「でも、とりあえず仕事だよ。プロジェクト成功させないと私生活もままならない」 「いつまでそのガードの固さが持つかねぇ」 「最後まで変わりません!」 勢いよく宣言すれば、実由はランチセットについてきた稲荷寿司に手をつけながらケタケタと笑っていた。 ***

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