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シャトルの中、体を振動させるアラームにより、瞼を持ち上げた。瞼を開けた先も、闇だった。
湖の底へと落ちたかのような、太陽の光の届かない深黒の場所に、不安を感じる。
手元のライトだけをつけ、ブースから操縦席へと移動した。
座標は、小惑星群がひしめき合う場所よりも、少し手前へと設定してあった。
小さな隕石を避けるオートドライブモードから、手動へと切り替えた。
目印は、ピンク色のスペースコロニー。
太陽の光が届かない暗闇の中でも光るように、特殊な塗料が塗られているという。
渡された設計図を眺めつつ、捜索を開始した。
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