ー遭遇ー

3/6

255人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
シャトルの中、体を振動させるアラームにより、瞼を持ち上げた。瞼を開けた先も、闇だった。 湖の底へと落ちたかのような、太陽の光の届かない深黒の場所に、不安を感じる。 手元のライトだけをつけ、ブースから操縦席へと移動した。 座標は、小惑星群がひしめき合う場所よりも、少し手前へと設定してあった。 小さな隕石を避けるオートドライブモードから、手動へと切り替えた。 目印は、ピンク色のスペースコロニー。 太陽の光が届かない暗闇の中でも光るように、特殊な塗料が塗られているという。 渡された設計図を眺めつつ、捜索を開始した。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

255人が本棚に入れています
本棚に追加