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目をぱちりと覚ますと、いきなり起き上がり、胸から、長方形の器具を取り出した。
攻撃を仕掛けられると思った医師たちは、一気に身を伏せた。
だが女は...。
「ありがとうございます!
桃太郎不動産でございます!どんな物件を、お探しですか?」
と、言った。
...どうやら、女は、かつて女が生きていた時代と、間違えているようだ。
彼女はだれも彼女の言葉に返事をしないことに気づき、とろんとした瞳で、周囲を見回した。
周りを囲っているのは、白い全身スーツを纏い、ゴーグルをつけた状態の医師たちである。
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