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「INUか、MOMOTAROを見たか?」
「はい、可愛らしい女性でしたね」
くっくっと、さも楽しそうにINUは笑う。
「どうだ、強いとおもうか?」
戦闘能力にかけては、この男には到底かなわない。
彼らのために策を練る参謀としての役割ぐらいしか、この男より秀でている部分はなかった。
きっと私にはわからない何かを、気づくかもしれないと彼に尋ねた。
「いいえ?ただのレディにしか思えません」
さも楽しいといった笑いを続けるINUを、仰ぎ見る。
笑顔で答える彼を、今度は睨みつけた。
この男の横顔を見て、どうにも疑惑を抱き始めた。
私よりも優れた男、この男のほかに、BAを射止めることができるものはいるのだろうか?
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