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「BAの腹の子は誰だ?」
「....知りたいですか?」
今度は、含み笑いを浮かべる。
全て知っているといった素振りだ。
「ああ、知りたいね。
たった1年の間で心変わりするほどの
男が現れたのかと、
彼女を愛した男だったら、
気になるのは当然だろう?」
「そうですか。
では、申しあげましょう。
BAのおなかの...」
INUが最後まで言う前に、口をふさいだ。
「ま!まてまて!
やはり、プロジェクトが終わるまで待つことにする!
い!今は、
そんなことに構ってはいられない」
「そうですか?
では、やめておきましょう」
ほうと、ため息をついた後、部屋の扉があいた。
先ほどのガラスのブースの中にいた女が、医師たちに連れられて部屋へと入ってくる。
ひっきりなしに部屋の中を眺めていたが、先ほどのように暴れはしなかった。
【MOMOTARO】へと尋ねる。
「君の、名前は?」
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