ー接触ー

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「百田桃子と申します」 女は小声で名前を言った。 桃太郎という名前ではない。これは伝説の人間なのか? 「モモタ...モモコ。 似ているようだが似ていない。 ですが、あなたは先ほど、”桃太郎”と口にしていませんでしたか?」 「あ、あの、桃太郎不動産という会社に勤めておりまして 桃太郎というのは会社社長の名前でして」 おどおどとしゃべる百田桃子の言葉に身を乗り出した。 やはり!【MOMOTARO】は別にいたのだ!!! 「なに!そこの社長は今どこに?」 「今、電話して呼び出してみます!」 彼女は、長方形のプレートを胸から取り出し耳へとあてた。 「あれ?繋がりません」 困った様子で告げる。
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