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翌朝【MOMOTARO】と、顔を合わせた。
はつらつとした表情の彼女。
INUによって説明を受けた百田桃子は、すべてを理解したという。
自分が冷凍保存され、つい先ほど2000年の時間を、越えて目覚めたことに。
驚きはしたものの、現実を受け入れるしかないと悟ったのだろう。
だが、服に関しては、我々と同じ服を着ることを拒否をした。
INUいわく、2000年前の人類は、無駄な機能がない服は、嫌いなようだ。
また我々に名前を付けた。
私は「ジーアイさん」
INUは、「イヌくん」
理由はわからないが、2000年の時代に合った名前だという。
”さん”というのは敬称であり、年齢による上下関係を表しているそうだ。
2000年生きているというのにもかかわらず
百田桃子は、私のほうが年上であると言ってきかなかった。
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