桃太郎チームX第一話

ー始動ー

もう一枚の肌のように張り付いたラバー製のスーツは、足首から首までの全てを覆っているものの、
彼女の均整の取れた身体のラインは、余すことなく見せていた。

太陽のように完璧な球体を描いた豊満なバストの上には、

【　Island 101 BA　】 の文字が光る。

バストとは対照的に、えぐれるほどにくびれた腹。

引き締まった太ももの筋肉の筋がガラス越しでも、なぞれるほどにはっきりと捉えることができる。ブラウンの瞳が、私の視線に気づき、目じりを下げて微笑んだ。

...相変わらずいい女だ。

BAが私の肩へと触れる。長い指の先にダークブルーのネイル。

幾重にも重なったガラスの先へと、彼女は視線を向けた。