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「ゆーき」  ゆっくりとした口調で、名前を呼ぶ声が好きだった。  一見無愛想で、でも笑うと目元が下がって、くしゃとなる。  その顔がかわいくて、100歳以上年上だとわかっていても、愛しくて。 「クロウ、だーいすき」  がっしりとした首筋に、腕を回した。      
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