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 改めて意識すると、白札が額からはらりと剥がれ落ちた。   「……おやすみ」  急速に襲いかかる眠気に目を擦りながら、祐希は寝室の引き戸を開けてふらふらとベッドに潜り込んだ。  背後から「はい、おやすみ」という笑い混じりの声とともに戸閉まる気配がする。  数分の後には、祐希はすやすやと寝息を立て始めていた。
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