第1章

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告白 僕には好きな人がいます。 初めて見た時から素敵なひとだなぁと思っていたけど、ひょんな事から親しく話せるようになって………。 彼の内面(うちがわ)を知ってしまえば、もう、好きで好きでたまらなくなっていました。 最初は、ただ傍にいられれば良いと思いました。 ――友達として。 でも、そのうちにもっと近くにいたいと思うようになりました。 ――仲の良い親友のように。 だけど、それだけじゃ我慢できなかった………。どうしても欲しくなってしまったんです。彼を。彼のすべてを。 彼は………受け入れてくれました。僕を。僕の願いを。 「愛されたい」 強く抱いてくれました。緊張に震えながら。 「愛したい」 包み込んだ彼の情熱が嬉しくて…。 あれから一年。 僕は彼よりみっつも年上なのに……彼に優しくされると、まるで小さな子供みたいに甘えてしまいます。 それは彼が。彼の手が、声が、唇が、僕のすべてを溶かしてしまうから。  ※ ※  ※
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