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「あ、俺レヴィ=ブレイブ!よろしくっ!」
『僕はイオ=フルートと申します。よろしくお願いします。』
「そう言えばイオは一人なのか?」
『いえ、姉と来る予定だったのですが、途中ではぐれてしまって。迷子になってはいないとは思うのですが……』
《これより、公立ベルサイユ魔術院、入学式を執り行う。先ず院長挨拶!》
話している間にどうやら入学式開式の時間となったようだ。少年、レヴィは慌てて姿勢を正して前を向く事とした。
(姉さんはどうしたのでしょうか?)
隣の空席を見ながら彼イオは式に意識を集中する。
そんなやりとりがあったことも露知らず講堂の前に二人の男女が小綺麗な簡素な礼装に身を包んだ男性と対峙していた。
「だ、だから私たちは在校生に襲われて!」
「何を言っている。我が校にそのような低俗な輩などおらん。遅刻の言い訳には最適ではあるがな。」
「だーかーらっ!さっきから「フルートさん。落ち着いて」……はい」
「先生。少しよろしいですか?」
ここで先程まで傍観者となっていたジュンが一歩前に躍り出た。
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