終わりのはじまり。

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卒業式。 目に光るものを蓄え、声を震わせながら教壇に立っている担任は言った。 「貴方たちはこれから様々な道を選ぶと思います。それは、人を助ける道であったり、家の家業を継ぐ道であったり、魔を狩る道であったり。様々な道を選ぶことでしょう。覚えていてください。人生とは、二つの道を選び続けること。覚えていてください。その選んだ道を後悔することの無いように。 迷い、苦しみ、辛い時もあるでしょう。ですから、その時は周りの人を頼って、自らの力だけでは成せないこともあると、知っていてください。 ……これで、私の言葉は終わりとします。最後に。皆さんはまだ可能性に満ち溢れています。決して驕ることの無いように自らの可能性に挑戦して下さいね。 それでは、これで晴れて皆さんは卒業です。たまには、この古巣に遊びに来てください。お元気で。」 『起立。礼。ありがとうございました!!』
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