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「そこまでにしたらどうでしょうか?」
誰も来ないはずの裏道に落ち着いた声が響く。
「だ、誰だ?!」
男の内の一人は声のした方を見る。そこには、やれやれ、といった表情を浮かべた少年一人。
「……?てめぇ、見ねえ顔だな」
「ええ、先日この魔術院に入学する為に越して来ましたから、以前からこの街に住んでいる貴方方から見れば見ないのも当然ですよ」
「……ってことは、一年坊主か?はっは!まだ魔術も使えねぇ奴が何しに来やがった?まさか英雄でも気取るつもりか?」
「いえいえ、英雄なんて恐れ多い。ただ、貴方方の蛮行を止めさせて頂こうと思って参上したまでですよ」
「魔術も使えない一年坊主が?笑わせる。痛い目に会いたくなかったら、回れ右しろ。お前は何も見ていなかった、そうすれば、俺様達がお前を可愛がってやるぜぇ?」
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