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その後、少年はぐったりとシートに体を横たえたまま静かになった。
少年の胸に耳を当て心肺が正常に機能しているかを確認し、呼吸も正常に戻っていた。
発作後、そのまま眠りに移行したようだ。
念のため、少年の気道を確保するよう頭を横に向けた。
少年の口からは、泡混じりの白い粘液がシートにだらりと垂れた。
≪仕方がない。ポンコツ、許してやれ。≫
私は、少年の手足が氷のように冷たくなっていることに気づき、
トランクにあった毛布を体にかけて暖房を全開にした。
数分待って発作が終息したことを確認し車の助手席のドアを静かに閉めた。
私は満天の星空を見上げ、「フー」と大きく息を吐き出し胸で大きく深呼吸した。
もう大丈夫だろう。
運転席に戻ると、私はまた車を発車させた。
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