第1章

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 柿を取りにいけないくせに巨大な木を作り出した蟹ってけっこう馬鹿だと思う。豆のきの親戚の親戚くらいにはでかかったな。  ちょうど腹が減っていたから、木に登ったおいらは柿を食いまくった。それからまあ、いろいろあった。やめろ、言わせんな。おいらも大人になったのさ。  わかりやすく一言でまとめてやる。暗黒歴史なんだぜ!  過去を思い出したら、腹がさらに減った。誰か食べ物をよろしく頼む。一言で意味がわからないなら、あれだ感じ取れよ。鈍い奴だなあ。  デリバリーしてねぇかな。いろいろとさ、欲しいわけ。腹はガンガンとえいちぴーと一緒に減るが、吐き出したい熱い思いが燻っている。  いつか爆発しちまうかもしれねぇ。おいらに触れると大火傷しちまうな!  と、よしよしローリング終了。いやあ、疲れた。腹ぺこにはなかなかの苦行だな。桃っと探知機作りも楽じゃないなー。  実はおいらは一回ぽっくり逝っちまってるんだ。あの子蟹たち、鬼畜だわ。仲間を作って策謀を巡らせる悪魔だぜ。容赦なさすぎ、笑えねぇ。
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