第1章

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どちらにしても、女子とのかかわり何て物は求めていない。 いや、女子の第一印象を言っている時点で、興味は少なからずあるということなのか? いやいや、ないと思いたい。 高校では平和に生活したいのだから、そんなことにうつつを抜かしている場合じゃないのだ。 俺のこんな思考に関係なく、自己紹介を終えた後の話は進んでいた。 すると、手元に来た大量のプリントの数。 その中に、入学してすぐの野外活動の案内があった。 「では、今から入学してから最初に行われる野外活動について説明したいと思います。この野外活動では、これから始まる高校生活をより充実したものへとするためのものです。ここで行われるのは、クラスの絆を深めるだけでなく、1学年全体の交流をするという目的があります。それぞれが学ぶ専門の教科が違うため、他の学科と関わりがないという問題を解決するということです。」 つまり、入学してすぐには専門のことを学ばないから、学科の壁が出来ていないうちに友達を作らせようと言うことか。 そういうのは少し苦手だな。 人見知りが少しある俺にとっては苦痛でしかない。 確かに誰でも最初は初対面だが、自分のタイミングで行きたい。 人見知りがある人にしかわからない気持ち。 学校側はそのことを理解しているだろうか? 人の気持ちは誰にも読めないが、そう簡単に変えられるものでもない。 周りを見渡してみると、柿原さんが顔色が悪そうだ。 柿原さんもこういうのが苦手なのか、それとも単純に具合が悪いのか。 どっちにしても、少し心配になった。
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